難聴、眩暈、中耳炎、副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎(花粉症)、扁桃炎、咽喉頭炎、声帯ポリープなどみみ・はな・のどの病気の診察を行います。小児から高齢者まで幅広い年齢層の方を診察します。
以下の症状のある方は一度耳鼻咽喉科で御相談を
・ 小さなお子様で、いつも口で息をしている、呼びかけに対する反応が悪い、活発でない、言葉の発育が遅れている:鼻副鼻腔炎、アデノイド、扁桃肥大だけではなく滲出性中耳炎で難聴になっていることがあります。
・ お年寄りの方で、最近聞こえが悪くなってきた、聞き返しが多い、会話が聞き取れずいつもわかったふりをしている:老人性難聴で聴力が悪化してきただけではなく、滲出性中耳炎で聴力を損していることがあります。中耳炎による聴力低下なら治療で改善することができます。老人性難聴による聴覚障害なら補聴器の使用で聞き取りの改善が望めます。
・ めまい・ふらつき:メニエール病、前庭神経炎、良性発作性頭位眩暈症などの耳の異常によることもありますが、起立性低血圧や椎骨脳底動脈循環不全(脳へ血液を送る血管の血流障害)、脳腫瘍、脳梗塞の初期症状のこともあります。
・ 風邪でもないのに特に朝方、または気温差のあるところでくしゃみ、鼻汁が出てとまらない:鼻アレルギーでも時間、温度差で症状が変わりますが、御高齢の方でこのような症状がある場合、自律神経の調節不良で起こる血管運動性鼻炎のことがあります。
・ 歯から頬にかけて痛み歯科で治療してもよくならない:副鼻腔炎(いわゆる蓄膿症)のこともありますが三叉神経痛や鼻・副鼻腔腫瘍のこともあります。
・ アフタが治りにくい、口の中が痛む:多くの場合舌炎、口内炎ですが抗生物質やステロイドが投与されている方、体の免疫力が落ちている方の場合は真菌(カビ)による炎症のこともあります。入れ歯や虫歯の近くに起きた粘膜の白色状変化や潰瘍は舌癌もしくはその前癌病変のことがあります。
・ 長引く声のかすれ:風邪に伴う声帯炎ならすぐに改善しますが、長引く場合は声帯ポリープ、ポリープ様声帯(声帯の水ぶくれ)、反回神経麻痺(声帯を動かす神経の麻痺)または喉頭癌などの場合があります。特にタバコを吸われる方は注意が必要です。
・ のどに異物感、いつも何かが詰まっている感じがする:ごくまれに腫瘍が見つかることもありますが、実際にはのどそのものには異常がないことがほとんどです。以前は咽喉等異常感症という心理的なものと考えられていましたが、最近では胃食道逆流症という胃酸の逆流によって生じる症状であることがわかってきました。
・ 首のしこり:多くの場合は風邪などのウイルス感染、扁桃炎などの細菌感染に伴うリンパ節の腫れで、感染に伴うものは炎症が治まれば小さくなっていきます。いつまでも小さくならずに残っている、また次第に大きくなってきたり、数が増えてくる場合は、嚢胞性病変、リンパ腫や癌の転移、特に頭頸部癌(舌癌、喉頭癌、咽頭癌など)のリンパ節転移のこともありますし、また唾液腺や甲状腺そのものの腫瘍であることもありますので一度耳鼻咽喉科での診察をお勧めします。
FQA
花粉症に対する注射の治療は行っていますか?
過去に一部の医療機関でアレルギー性鼻炎に対してステロイド徐放剤の筋肉注射が行われていたことがありましたが、注射部位の皮膚萎縮や色素沈着、副腎機能低下等の副作用が報告され、現在では禁止されています。また抗原エキスを少量ずつ皮下に注射する減感作療法も、現在は経口減感作療法(舌下免疫療法)が主流となっており、当院では新規の患者に注射による減感作療法は行っておりません。